2015/10/16

Charlotte(シャーロット) 感想

というわけでシャーロットの感想まとめ。すごい長い……。

まとめてみると非常に楽しめたのだと思います。毎週見るごとにそこまでのお話から妄想される展開を予想しながら見てましたし。

たとえば前半3話くらいまでは、有宇くんが折にふれて言及する「不完全な能力」という設定に注目してたらしく、自力で止まれない瞬間移動のようなどこか間の抜けた「不完全な能力」が、星ノ海学園の生徒会における能力者どうしのよい連携(たとえば3話後半でプロデューサー脅すところとかですね)のスケールとして、能力者全体において「完全な能力」に相転移するんじゃないかというような期待を持って見ていました。ただまあこれはハズレだったわけですが。

他にもいろいろと妄想はハズしまくっていて、最後までずっとつきまとっていたのは、5話で有宇くんと友利が星空の下でZHIENDの曲を聞くシーンで浮かんだものです。友利から音楽プレイヤーを渡されて曲を聞いた有宇くんが見ただだっ広い草原に一人立っている絵で、この物語は孤独についての話なのかな、と認識した。この場面で有宇くんは「なんだか、広いところに1人立っているような、不思議な気分になる」と言い、友利はそれに「わかってるじゃないっすかー」と共感し、「ZHIENDの音楽は、すごくすごく広大で、ひたすら孤独なんです。それは作曲もこなすボーカルが、両目の光を失っているからだと思うんです。景色がどこまでも広がっていくイメージで。」と語る。画面には街の灯の群れが映っている。これはOPの平行した流れ星だとか、街中の雑踏とか、ビル群の風景に想起されるイメージと同じもので、その後ろに流れる『Bravely You』の「ひとりきりじゃなかった」という歌詞に補強される。孤独についての話はとても興味関心があって、特に流れ星の平行はどうしても気になってしまう。同時的で、交差しない連帯ですな。この認識は最後までまとわりついていたようです。圧倒的誤読力。

誤読の話ばっかしててもしゃーないので、じゃあ今は何の話だと読んでいるかというと、基本的には(ディス)コミュニケーションの話だったのだなと思っています。俺がどう反応したかはひとまず置いといて。この物語の後半で、有宇くんと友利とは本来成り立たないはずのコミュニケーションを主に友利という少女の性質によって成立させている。

6話を時間軸上の起点として、中盤ではタイムリープによって物語が展開します。もともと居た時間軸を世界1とすると、ここでは有宇くんの妹の歩未が死ぬが、やさぐれ有宇くんは友利によって立ち直り歩未の死に適応しはじめ、逆に友利のお兄ちゃんは有宇くんとZHIENDのボーカル・サラによって能力に依らず奇跡的に回復に向かう。歩未は死んでしまったが、その後漸近的に良くなっていくマシな世界とでもいいますか。

一方で10話で有宇くんが瞬お兄ちゃんのタイムリープ能力を奪ってループした先(世界2)では、歩未は助かるが、6話をタイムリープ先にしているので、7話で友利がやさぐれた有宇くんにおクスリ駄目ゼッタイキックをした絵(綺麗)だとか友利のお兄ちゃんが回復した話だとかは存在しない。ただし有宇くんは記憶しているので友利に惚れてしまっているという状態。

そんな10話で一つ目の(ディス)コミュニケーションが起きる。有宇くんの部屋の玄関前での会話ですね。ここで有宇くんはタイムリープ前にあったことについて、今の友利に「ありがとう」と言い、友利は「どういたしまして」と答える。この会話、有宇くんの「ありがとう」は有宇くんがバカだというだけでも解釈できるわけですが(そうしないことも可能)、後半はどうやってもおかしい。ただし、友利という少女の性質を前提としなければ、です。

友利はちょっと変わっていて、例えば、有宇くんが(友利が大好きな)ZHIENDのボーカルと一緒にいると友利に電話しても、友利は全く驚かない。あたかも、すでに「有宇くんがZHIENDのボーカルと一緒にいる」という事実があるのであれば、それは事実なのだから当たり前だというかのように。なおこれはタイムリープ前の世界1での話です。また、10話(世界2)において、有宇くんが自分はタイムリープしてきたと友利に明かした際にもあっさりと信じ、それを前提として思考する。ここで、この前提の前までは友利は世界1をなぞるように動いていたのに対し、前提が与えられて以降完全に分岐するのは面白い。

あったことは否定しない。過去から現在に至るまでは当然として、自分の知らない、もっと言えばもうあり得ない未来ですらも「未来のことなので覚えてないですが」そういうものだと前提する。だから有宇くんの「ありがとう」に「どういたしまして」。そして一つ目の(ディス)コミュニケーションが成立する。

なお、有宇くんの「ありがとう」については、タイムリープ直前に有宇くんが友利を見たことを考えると、確認したかったのではないかとも思います。これは誰なのかと。

いろいろ書きたいことはあるんですが次の(ディス)コミュニケーションについて。12話の「約束」。有宇くんは他人に5秒乗り移れると知ったらカンニングに夢中になるタイプのだめな子なので11話ではカッコよく決めることができなくていろいろと悲惨なことになって入院したりしてたわけですが、その状況でお見舞いに来てくれた友利に「友利、僕はどうしたらいい?」と尋ねる。客観的に見ると友利はタイムリープした有宇くんに事実表明された後は瞬お兄ちゃんたちのグループに交わることもなく普通に自分の部屋で過ごして学校行ってたら人質要因として異人さんたちに襲われてなんとか助かったものの入院して退院して今お見舞いに来てるわけです。「どうしたらいい?」って言われても知らんがな。のはずなんだが、彼女はなかなかスパルタなことを言う。「あなたが今現存する全世界の能力者の力とこれから発症する力全てを奪えば終わります。」と。

友利の言ったことは全くもって正しいわけですが、そんな如何にもすごい主人公にしかできないようなことを、カンニング魔の有宇くんに提案するほど/責任を負えるほどこの(世界2の)友利が彼と接したかと言われると疑問しかない。このような言葉を掛けうるとしたら、有宇くんにおクスリ駄目ゼッタイキックをかまして彼とZHIENDのライブに行って、彼のタイムリープを承認するくらいのことはいるのではないかと。だから、これも「どういたしまして」と同じもので、世界1でのできごとに対する有宇くんの感謝に「どういたしまして」と言った(言う)少女だからこそ有宇くんに責任を負える。

その後で有宇くんの気持ちを確認して「「だったら」言いましょう。待ってます、と」というのも同じ。有宇くんが世界1の友利に惚れたとして、それすらも前提とするこの少女は今有宇くんと指切りをし、世界中の能力を奪いに旅立つ有宇くんに自作の英単語帳を渡す。有宇くんの世界中の能力を奪う旅は、唯一かれの「略奪」能力に対して防御可能な「視認されない能力」を持つ少女の能力を奪うことから始まる。彼女の承認によって。

んで最終回。全世界の能力を奪った代償に記憶を失った有宇くんに対して12話での約束(戻ってきたら恋人どうしになりましょう)を成立させる友利。これは、10話で友利が「私が覚えていなくとも」どういたしましてと答えたのに対して、「あなたが覚えていなくても」約束を守るという形になっている。さすがに同時に「あなたも私も覚えていなくとも」とまではやっていないですが、それでも異常です。初見時からずっと、世界2における友利がいったい何なのか全くわからなくて、今ようやくこの子が過去現在未来全てにおいてあったことを前提とする生き物として一貫していると認識できたのですが、だからといってこの子が何なのかはやっぱりわからない。

あ、有宇くん側についても、最終回で「もうつらいよーやだよー」と言いながら世界各地とびまわって能力を奪っていく有宇くんは、友利の記憶をなくしながらもなぜか友利からもらった単語帳は捨てずに首にかけていて(杖をつく姿と合わさって巡礼するかのように見える)、彼においてもやはり「僕が覚えていなくとも」友利との約束を守るように行動し、遡れば「友利が覚えていなくとも」今の友利に好きだと言ったわけです。つまり、どこにおいても誰においてもコミュニケーションの主客が同じところにいないのに、なぜか成立している。

ただ、このような形を提示されても俺が友利の最後の「おかえりなさい」という笑顔にやられた理由とはやっぱり違うらしい。5回みて友利の性質を把握した今はむしろなおさらです。キックが美しい友利が世界2でもやはり友利だという感慨があるわけでもなく、構造に参りましたしたわけでもない。どちらかというと、タイムリープ能力を瞬お兄ちゃんから奪うことで主人公を引き受けるはめになった有宇くんの「つらいよーやだよー」の先に、一貫性という免罪符のもとに、見惚れるほど綺麗なおクスリ駄目ゼッタイキックをした友利と同じ少女の笑顔を置いたということに対して、なんでここまでやんのかという思いがある。友利の形をしたものに一方的に言葉を投げるよりひどいと俺は思います。つらいから。だってそういうものを見せられたら、有宇くんみたいにやんなきゃって思ってしまうじゃないですか。

2015/10/13

なんらかの記録

視聴5回目。生データでとっちらかってる上にクソ長いので読まないでください。そのうちこれを元に結論を出す。

1話「我他人を思う」

冒頭
「なぜ自分は自分でしかなく、他人ではないのだろうか」まったく別のものであることに耐えられるのかという疑問
「あの人も僕なのではないかと」そう思えれば(連帯を信じられれば)、安心できる
乗り移りまくるのは目線を借りる能力という印象。

Aパート
「他人を思う。そうしたら僕は他人になっていた」
能力としては「5秒。その間自分の意識を失う」時間制限がある移入。両目で乗り移るから同時に有宇くんが生活できたりはしない。
憂さ晴らしとかカンニングとかいうろくでもない使い方。ゲスいのと小悪人っぽさ(悪い顔)。主人公らしくはない。
女落とし。トラックの件は明らかに危険すぎてやりすぎ。おそらく有宇くんは考えなしで、トラックの運転手が助からなかったらビビってそう。
高笑い。あっこの子(有宇くん)バカだ。
気づかないところでずっと見てた友利。綺麗な目の青。
倒れた白柳弓に対する悪態。ひどいやつだ。

Bパート
高城の能力の被害総額…
Aパートからここまで勢いがあって非常によい。ぜったい水切りしない落ち方してんのにとかも。
高城の瞬間移動が止まれないと聞いて「なんて不完全な能力だ」初出。この後数話にわたって繰り返される言葉。
「この世にはあなた以外にもたくさんの能力者が存在しています」有宇くんは特別ではないという事実の表明。しかもこの能力は思春期特有とされている。思春期特有の全能感との類似。
この殴られるシーンは本当に一瞬で惚れられるほどによい。友利を見上げていること。空が綺麗なこと。足を上げた友利の立ち姿が綺麗であるということ。雲色の髪と空色の瞳。
「1人の対象者に視認されない」能力。つまり俺にだけ見えていないのかもしれない。監視されているのかもしれない。記録されているのかもしれない。
有宇くん母親嫌ってんのね。後で解消されてたなそういや。
座布団と「有宇お兄ちゃん」でのもう1人のお兄ちゃんの示唆。
人が見えないはるか彼方まで見れるというのはすごいことだと思うけど、それもやっぱりある種一員の感覚なんだよなぁ。同時的ではなく、むしろ時間的な。
星の海学園って名前、能力者の集まる場所としてそのままやな。

2話「絶望の旋律」

OP
印象的なのは同じ方向に流れる流れ星の群れ。あるいは街中の雑踏。ビル群の風景。あとはBravely Youの歌詞の「ひとりきりじゃなかった」。孤独についてと認識する。
ダンスする友利がかわいい。
あと非対称な4人の並びとかあるけど話がわかった今ではどうでもいいですね。

Aパート
生徒会長が友利なのも他の学生がふつーに生活してるのも能力者の収容所感のなさだわな。
「やはり不完全な能力だ」
初の捜査。捜査にやる気のない有宇くん。でも手伝うのな。流されやすい。
有宇くんが乗り移って鞄の荷物ぶちまけて友利が物色、高城が相手を瞬間移動で吹っ飛ばす連携はよい連携。
念写能力の弓道部部長もそう。目視されない友利。有宇くんが乗り移って写真を友利にパス。矢が放たれた後に高城が瞬間移動で矢を防ぐ。ちょうど足りてる。
ここですでに有宇くんは念写能力奪っている。まだタイムリープ前。略奪知ったあとに友利を見た有宇くんを睨む友利は念写を嫌がった?→違う

Bパート
電車内で湯気でまくり駅弁くう友利。迷惑きわまりない。変な子である。
回想。友利が普通の子。妹回想ひきょう。
科学者はひどいやつだというのはまあ微妙ではあるが、気にしない。
病室の前で少し止まった友利に対する有宇くんの「ん?」は、友利に準備が必要なことを意識づけようとしているんでしょうか。
狂人のむしる羽根が綺麗。友利は無表情に映している。「あーあ、また布団が駄目になった」は意識的にそらしているようにも見える(が、そうは取らないのであった)
「すごいっしょ」の景色は綺麗。「いちばん美しい場所にある病院」。友利のお兄ちゃんの目と友利の目はどちらも無表情であるが、色は違って見える。レイプ目はやはり駄目だな!
有宇くんちょろいよね。まあ俺もちょろいが。
「何百年に一度しかやってこない彗星なのでござるー」で涙腺にくる。なんなんだろうね。同時代性うんぬんなのか物語の予感に対するワクワクなのか。
友利の情報の表明は早い印象。

ED
友利オンリー。ヒロインの表明。
バス停で友利と動かないものの鮮明さに対して動くもの(人とか)は長時間露光したようにぼやけている。丘に立ってZHIENDを聴く友利の絵の夜景と星もそう。
その一方で、瞬間を切り取った絵も並ぶ。両立である。

3話「恋と炎」

Aパート
「やっぱり不完全すぎる能力だ」
とろとろな牛タンってなんやねん。ところで俺は牛タンは別に好きではない。
友利の賢さに対して有宇くんのやくたたなさ。
高城つっこむに対して有宇くんが相手に乗り移って逃げるのをやめるのも良い連携。
ところで有宇くんは乗り移ったときには相手の感覚をちゃんと持ってる。あと能力もなんだよね。これは正しく相手に憑依したような状態。抜けるときに不完全な能力を奪う憑依。

Bパート
遊彩に友利を含めた完全な連携。
「あたしのことは忘れて明日からはお前の人生を歩め。いつまでも死人のことを引っ張るな」「でないと、お前の人生狂っちまって、この先幸せになれないぜ?」「幸せな人生を送れよな!」これからの記憶との比較。

4話「刹那の本気」

Aパート
唐突な野球回である。

Bパート
「たまにはガチで臨んでみてはいかがでしょう」「カンニング魔の乙坂有宇くん」煽り
ガチで勝利できるという表示。友利があまり喜んでいるように見えない。記録をしている。一方で振り逃げだと叫んでいる。喜んでいる有宇くんを眺めている。
「ずっと見守っていけばいい」と友利が言っている。真意はわからない。
ピッチャーに乗り移って倒れこんだのを友利に抱きかかえられたのに気づいて照れる有宇くん。もう惚れてんのかね。

5話「いつか聴いた音」

Aパート
友利が女子につれていかれるの見て追っかけるあたり。
一緒に買い物。友利と有宇くんがイチャイチャしてるように見える。高城は友利のこと好きなのかね。
丘の上で綺麗な星空の下、友利と二人。ZHIENDの曲を聞く。草原に1人。ただし幸せそうに。
有宇くんは「なんだか、広いところに1人立っているような、不思議な気分になる」と。
友利はそれに「わかってるじゃないっすかー」と共感し、「ZHIENDの音楽は、すごくすごく広大で、ひたすら孤独なんです。それは作曲もこなすボーカルが、両目の光を失っているからだと思うんです。景色がどこまでも広がっていくイメージで。」街の灯を見下ろしながら。
「ZHIENDのPVを撮るのが夢なんす」「ああ、チンケな僕なんかじゃなく、そいつらを是非撮ってくれよ」これとラストの対比?
音楽プレイヤーは友利からのプレゼント。これはループ前の友利からの唯一のプレゼント
高城は不完全な能力を補完するために身体を鍛えたと。では有宇くんは。
「恋や愛などは、この能力を失って自由になってから気づくべきです」と高城。まあ予言めいている。でも、なぜ失ってからじゃないとだめなの?

Bパート
飛行能力への乗り移り。略奪の情報開示度は低い。乗り移ったら使えるだけかもしれないので。
歩未の咳はウイルス性の示唆?
しかし有宇くんはシスコンじゃのう。

ED
バス停じゃなくて校舎から。

6話「気づかなかった幸せ」

Aパート
ここがループ原点か。
高城への友利さんのキックひどい…
食器洗いのところの息ぴったり感がすごい

Bパート
有宇くんのマンションの部屋の前で、崩壊の夢の内容を聞き出してくださいと話すところ。次ループの部屋の前のシーンとの差は。
修羅場ばば。おいかわくんひどいなー。
有宇くん必死。

7話「逃避行の果てに」

歩未が死んだ情報はあっさりと。呆然としている有宇くんに対して別に悲しくはない俺がいる。「時間が解決することもあるわ」そのとおりかもしれないが意味のない言葉。いなくなったものには返せない→ここと友利の関係。

Aパート
テンプレートに落ち込んで引きこもりだが、テンプレ的にやさぐれてみる気持ちはわからなくもない。
なぜ白柳?である。
「心が病む?」の怒り方はこれが不自然な心の反応なわけがないということでしょうか。
逃避行。見えない友利と一緒に。満喫のサラダの差し入れ。友利からだよねえ。
ほっといても外にでてみるか、となるのな。

Bパート
みたらしだんごに「うまい」っと。
ゲーセンで喧嘩うったあとのガード下。肉を確かめるように刺すシーン。
隻眼の細なんとかフラグ……
「ゲームよりリアルのほうが面白い」まあこっちの方向に動く流れではある。
お薬駄目絶対キック。やっぱり足を上げた友利は綺麗だ。1話のときと同じように。あるいはそれ以上に。「ずっと」は部屋からずっと。
友利が「あのときああすればよかったのではないか」というifを語る。この子がこの種の後悔をするというのに違和感を抱く。これまでは表明しなかっただけかもしれないが、この子がお兄ちゃんを見る目や、野球で勝ったときカメラの映像を確認する目と対応しないように思える。だからこれは特別なことなのではないか、と。
「人間やめたいんですか」やめたくはない。
まともな食事を食べようかねえ。この週末はモーニングをいっぱい食べました。
友利の料理。乙坂家ひでんのソースつかったオムライスっと。母親情報も。以前有宇くんがあんなやつと言った母親だ。ひでんのソースは友利によってまだまだたくさん残っている。これからの分も。
ここで「二度とかかわらない約束をしてしまった」から生徒会に戻っていいのと聞く有宇くんに対し、「はぁ?何のことでしょうか?」ととぼける友利。約束は友利によって不成立させられた。

8話「邂逅」

歩未の死を受け入れはじめて生活に戻る有宇くん。

Aパート
白柳さんにも「次会ったら謝らなくちゃ」と言うわけだが、そもそも会うことなくループして謝る理由も存在しなくなるはず。
完全に戻った日常の風景。ゆさりんネタ。カレー。高城はいいやつだね。発熱デイズのPV。学校の風景。友利のキック。
お膳立てw
友利かわいいなぁ。
ZHIENDのボーカル(サラ)との邂逅。
歩未がいないことを思い出して「早くこの生活に慣れなきゃ」。適応しようとしている。おそらくこのまま適応できるだろう姿。

Bパート
友利に初めて掛けた電話。有宇くんが「今僕はZHIENDのボーカリストと一緒にいる」に対して友利は全く驚かない。信じていないわけでなく、それを事実として「会うことに意味はない」と語る。この子の態度はこういうものだと前提してしまう。俺が。
サラの「ズル」が能力での成功だとして全盲が使いすぎた結果で。ZHIENDの後の孤独に共感するというのはなんなのだろう。能力を思春期特有の「病気みたいなもの」といい、いっときの避難場所に不完全な能力者を集めてまわる友利は、何を思っているのか。彼女の事を思っても、唯一有宇くんの能力から逃れうる(視認されないことが可能)な友利には乗り移れない。
友利のために行動しようとする。お兄ちゃんにサラの歌を聞かせてみることを伝えたとき、友利は期待しないように見える。期待しないようにしているのかはわからない。こういう生き物にも見える。
羽毛布団を掻きむしることが友利の兄ちゃんの世界で作曲であるのであればそれは作曲であるという立場は取れる。こちらとレイヤーが違う。見ているものが違う。
広い場所に1人という歌を聴いて接続した。
ED流れながらの友利との電話。お兄ちゃんが自分を認識したことに「こんなこともあるのだ」と動揺しているような声。さっきの電話の「ありがとうございます」とは全くトーンの違う心のこもった「ありがとうございます」

9話「ここにない世界」

デートに着ていく服に悩みまくる有宇くんかわいい。歩未の遺影に「行ってくるな」って言う所、だいぶ回復してますね。

Aパート
友利の髪型(ポニテ)と服装はおしゃれしてんのかしら。
どこにツボがあるのかわからないけど。気になる。
友利が楽しそう。ケース手に入れたときの笑顔。見惚れる。
ライブ中。手を振る友利。かわいい。
有宇くんの本来持つはずのない上のお兄ちゃんを主体としたループの記憶がZHIENDの曲をトリガーとして蘇る。
最初の世界(世界A)。収容所というか病院というか。まあロクでもないよね。

Bパート
歩未の崩壊が発動。略奪持ちだという情報開示。上のお兄ちゃんを助けてタイムリープしましょう展開。
上のお兄ちゃんがタイムリープして今(世界B)の有宇くんは別人となるはずが、記憶戻ってる(なぜか)ので同一性持ってるよね。ただ、AとBの中間のやりとりは思い出してない。歩未も家族はもう一人いた気がするって最初に言ってたので、基本的には同一性保持してんのか?→その後歩未の記憶は戻らず。ラスト考えると保持が異常。非対称のため。
病院のベッドで目覚めた後の友利が別人に見えたこともあったけど、これは同じ人だね。有り様として。やっぱり上のお兄ちゃんへの信頼とか見えてなかった部分が嫌だったというほうが近い。
友利はこの地下施設に来たことはないと。
上の兄ちゃんに頭撫でられて嬉しそうにする友利。何にも興味なさそうな顔してた友利が上のお兄ちゃんのタイムリープ話に「興味津津です」。これが嫌なのである。ただ、Aパートの友利の笑顔に見惚れたのと同じ起源ではある。

10話「略奪」

Aパート
お兄ちゃんがガキのころに戻ったところから。ループ2の最後でようやくギャンブルでお金儲けってのも遅いがまあよい。視力の低下あり。その後何度もタイムリープして、目がだいぶ見えなくなってメガネ掛けて、有宇の何気ない言葉に学園を思いついてループしなおし(ラスト。視力を失う)。そして世界Bへ。
お兄ちゃんの思い描いた世界が世界Bと。それは良い物に思える。あのまま歩未を助けなければどうなっていたのかとは思う。お兄ちゃんたちと接触しなければ。
瞬お兄ちゃんにおけるぷぅ(熊耳)は特別な同志だよね。
ふと思ったのだけれど、世界Bにおける友利のお兄ちゃんの奇跡は、能力を失ったサラと略奪を知らない有宇くんが起こしてんのね。能力なしに。
タイムリープの能力を奪うのはやっぱり主人公の移譲に見える。タイムリープ能力の特性的に。
歩未を救えるから、救うためにと自分に言い聞かせて、流されつつ、友利が最後に微笑んでいたから飛んだ。彼は少なくとも今の友利との日常に納得はしていた。
そして俺もこの世界はとてもマシだと思う。
しかし、この流されたことをも背負い、あるいはこの場所の友利もいなかったことにしないためには、これもあったこととして(例え他のだれも覚えていなくても)、その後の行為を行わなければならないのではないか。逆に言うと、友利の「どういたしまして」

Bパート
世界C。崩壊の能力発覚からお見舞い。玄関前での会話。友利は世界Bをなぞっている部分があるが有宇くんは違う。しかし突拍子もないタイムリープの告白をあっさり信じてそれを前提として思考する友利。こっからすでに分岐する。
有宇くんを救ったこともデートもお兄ちゃんが回復したことももう友利にはなくなったが、有宇くんがそんなことがあったと言ったら信じる。そうなんでしょうと。友利は未来すらも、あったと前提したのか?
有宇くんが友利の知らない友利に「ありがとう」と言ったのに「どういたしまして」と返すのは異常だよね。この子はやっぱり、未来すらも事実としたのか?合わせた?記録とは。
有宇くんがさっさと崩壊を奪ってと。歩未を見事に助けてぷぅ達と合流っと。

11話「シャーロット」

とっくに運転手は異人さんたちとつながっていたと。お兄ちゃんの研究施設から出られない生活と世界Aとの違いはどーなのっと。

Aパート
ワクチンはすでに発症している人間には効かない。有宇くんは世界のことはどーでもいいと言ってるのに。
「今日からまた兄妹としての思い出を作っていく」それは正しい。のだろう。ラストの記憶喪失との対比。友利のやり方。
妹とられた感で寂しい有宇くんかわいい。
生徒会にもいけないし。友利にも会えないし。これでよかったのかよくわからん。
ぷぅが監禁される。異人さんのとこ。異人さんはまずぷぅを監禁して彼の知ってる能力者の情報を吐かせた。つまり監禁前には知らなかったと。

Bパート
次に友利を確保しに来た。これは人質要因と。有宇くんの強さを熊耳に聴いたことで有宇くんを呼び出したわけだが、略奪オンリーでもたぶん呼び出してるわな。ただこの場所に有宇くんが所属しなければどうなってたのだろう。
学園設立前から運転手は脅されていたと。わりとどうしようもねえな。
友利が監禁されて吊られてる絵は最初どーでも良かった(こいつは誰だ)だったが、「どういたしまして」の異常さを思うと目を潜めるらしい。
友利が監禁されてると聞いても、1人で行くことに怯えを抱く有宇くん。こういう子である。凡人。その後時間空けて思い出すのは友利のことばかり。この友利でない記憶も含めて。そして決心する。かっこいいですよ。
右目を切られる。タイムリープができなくなる。肩さされて思わず崩壊。
世界Bでも同じことは起こっていた可能性はあるとしたほうが誠実なのか、あるいは瞬お兄ちゃんに接触しなければ起こらなかったとみなすべきなのかは不明といったところ。
瞬お兄ちゃんにとっての熊耳が死ぬ。一方で友利は生き残る。歩未も。有宇くんにとって大事なヒロインは皆生きている。その意味では世界Bよりは足りている。だけど、歩未のいない世界Bのほうが、友利とデートした世界Bのほうがマシに思えてしまう。
この比較が無意味になるとすれば「どういたしまして」にあるような気がしている。

12話「約束」

Aパート
入院有宇くん。まず友利。瞬お兄ちゃんチームにとっては殆ど関係のない少女のことを聞く。そりゃ怒るわな。大事な人は人によって違うということの表示。
歩未のお見舞い。
高城。相変わらず。違和感ナッシング。保温機能付き弁当箱ってのは牛タンカレーという日常だけでなく、友利との2話でもある。有宇くんが認識してはいないようだけど。
ゆさりん。こちらも違和感ナッシング。友利には違和感を感じるというのは、デートとかあるからだよね。
今のうちに会いに行くべきじゃないかとみさに提案する。まあ貴重だという認識なんだろう。
友利の病室にお見舞いに行こうとしてノックできない有宇くん。わかるようなわからないような。
食レポ番組はチープだよね。家族愛。

Bパート
歩未のお見舞い。オムライス。ひでん。うまいを繰り返す有宇くん。まあこんなもんか。
瞬お兄ちゃんとの屋上。悲観的な瞬お兄ちゃん。
病室に戻ると友利がいる。制服を着て。軽い軽い「おひさっすー」。優しいと思う。
「友利、僕はどうしたらいい?」友利はぶっちゃけタイムリープした有宇くんに事実表明されてそれを前提としてただお兄ちゃんグループに交わることもなく部屋で過ごして学校行ってたら襲われて退院して有宇くんのお見舞いに来て今だ。
「あなたが今現存する全世界の能力者の力とこれから発症する力全てを奪えば終わります」友利が提案する。そこまでの関係なのか。そんなことを彼に提案してしまう責任を負えるほど彼と接していないはずなのに。これは誰だかわからないが、一つわかるのはもし彼女が世界Bから記憶を保持しているのであれば、こう言うことで彼女が押し付けたという体で有宇くんに背負わせても良いということである。やはり「どういたしまして」。
有宇くんは「僕はお前に恩がある」から引き受けると言う。このお前はこの友利ではないが、先の友利はやはりこの友利だけでは成立しない提案をした。ただし、友利奈緒という有り様は外していないように思えている。今は。
「なして?」「お前が好きだから」「はぁ?」でもこの後のいがみ合いは息が合っているように見える。
そして有宇の気持ちを確認して「「だったら」言いましょう。待ってます、と。」
そしてこの友利との指切りである。だから、あの単語帳はこの友利のものなのか。
そしてまずは友利から。唯一承認されなければ能力を奪えない少女から。「ありがとうございます。」逆に言えば、唯一略奪ではない行為から。
EDを聴きながら友利から単語帳が渡される。そして有宇からは音楽プレイヤーだ。「じゃあ、行ってきます」「はい、行ってらっしゃいませ」ようやくわかった。俺はむしろこの友利が好きなのだ。

13話「これからの記憶」

Aパート
有宇くんの英語のひどさが良い。
完璧な能力者探知能力。ここに来て「不完全」ではないと明言したな。当初想定していた不完全な能力の集合というのは完全に外れっと。病気(悪いもの)というのも悪化させるラインですな
有宇くん働き者である。隻眼の死神で伏線?回収
有宇くんの防御中の怯え方。あと嗚咽。良い。
治癒能力であっても奪う。というかこれのメインは右目を治すか否かだよなあ。タイムリープを回復するか否か。ここでタイムリープを取り戻して戻ることも可能だが、それはしない。「人の理を破る行為をしちゃいけない」と言っているが。
例えばまたタイムリープしても友利は友利である。有宇くんは記憶を保持する。ただ、友利はifを愛したわけではないという点には注意すべきで、彼女はむしろ今ここにそれを体験したという有宇くんがいることを前提としたはず。
有宇くんに限界が見えてくる。崩壊の暴発。お兄ちゃんとかとの連絡手段である携帯も壊れる。ただ友利とは連絡とってないだろう。友利はやはりお兄ちゃんたちと一緒にいない。学園通ってんのかね。

Bパート
睡眠薬。完全にブラック感ある。記憶の混濁。意味不明の文章。うつらうつら。戦う意味不明。単語帳も忘れかけているが見て約束を思い出す。あいつ(友利)の名前を忘れても。
友利はZHIENDを部屋で聴いている。すごくすごく広い場所に1人いる絵を浮かべながら。何かを共有しているような表情になる孤独を感じながら。
もう悪魔か狂信者か。
「もうつらいよーやだよー」と荒野を歩く。「もう充分だろー」「誰か変わってよー」
これはやっぱ類似ですよ。単語帳を蹴飛ばしてしまうのも、後悔するのも。
がんばれという言葉は単語帳を見る左眼とそれを透かして何かを見る右目から出てくる。友利を覚えていなくとも。
首にかけるのは十字架に見えます。
そして正しく全能。1話の全能感とは違う全能。杖をついている。首には十字架。
最後の勇気というのはやっぱりどうでもいい。強いていうならば、有宇くんは勇気という能力を持たずにここまで来たという程度である。ただ彼には単語帳があるから。
お兄ちゃんくんの遅え!
病室。やはり制服の友利。彼女の私服は結局あのデートのときにしか見れなかった(回想は除く)
「お疲れ様でした」
「ところで、あなたは?」友利もさすがに絶句するわな。ただ、挑戦的にも見える俯きながらの笑みで、「私はですね。あなたの恋人です。」と。これは約束を守った。約束を友利が成立させたということ。かつて不成立させたのと逆に。
そして、ループ後の有宇くんの部屋の玄関の前での「どういたしまして」は「私が覚えていなくとも」だった。今回は「彼が覚えていなくとも」。もちろん有宇くんが「彼女が覚えていなくとも」でもあったが、彼はバカなので。
なんでここまで。
「おかえりなさい」
ただ、「これからの記録」は主客のある記録。